ながせデンタルクリニックのコラム

2021.02.24

虫歯が沢山あると言われました?

永瀬です。

こんなページまでご覧いただきましてありがとうございます。

しかし単純な虫歯があるかないかという情報ですが、とても重要なことなので記載します。

もし少しでもご興味があれば、是非ご覧ください。

 

ある日。20代の女性の患者さん。

当院で定期的に歯石取り+歯周病予防を受けていただいてういた患者さんです。

 

友人からの熱心な誘いでクーポン雑誌に掲載されていた

格安ホワイトニングのクーポンを携え。二人でホワイトニングを売りにするクリニックを受診。

確かにホワイトニングの価格を聞くと驚くほどお値打ち価格でした。

 

受診してホワイトニング処置を受けていただくのはいいのですが、

その歯医者さんでとある宣告が。ここの数本が虫歯はあります。

是非セラミックの詰め物で治療しましょう。

本当に虫歯があれば、治療するのも悪いことではありません。

その結果セラミックの保険外の詰め物を選択していただくのももちろん悪いことではありません。

 

診療における報酬というのは成果主義であり、

1「虫歯がないと説明する」

2「虫歯を治療する」

 

1は100回行っても一円の報酬もありません。

2は行えば対価・報酬が発生します。

 

出来る限り歯を治療していくのではなく、

虫歯にならないような環境づくりをしていく。

初期虫歯はできるだけ治療という介入をしないというウチのコンセプトからは完全に外れます。

 

表面が溶けかかっていわゆる「肌荒れ」のような状態になるのが、虫歯の初期の状態。

一方で、もう完全に穴が開いてしまった場合は小さくともそれは虫歯。治療しなけ蹴ればならないという状態です。

 

見れば完全に古い時期に発生した(最近発生したものではない)

表面の肌荒れ。これに対しセラミック治療を行いましょうと猛烈アタック営業トークされるわけです。

 

察するに。ハッキリと申し上げますが。

そこの狙いは、ホワイトニングはただの客寄せ。

本当の狙いはその先にある高額保険外治療。

そう思いたくなってしまいます。(断言はしません)

 

その一件があってからさらに数年。

その患者さんはいまだにプラークコントロール(ブラッシング)はとてもきれい。

半年に一回は歯石取りも受診していただき、歯茎の状態は最高潮に良い状態。

そこのクリニックで言われたところは、現在も変化は無し。

 

穴が開いてしまっている状態と違い、とても清潔なことから、

歯の表面にカルシウムが沈着するという現象「再石灰化」が促進され。

どんどん歯は健康になっていくことでしょう。

 

一旦削った歯は、誰の手においてももとの形に戻すことはできませんから。

 

ここで誤解しないでいただきたいのは、

こういったできる限り歯を削らないという治療コンセプトは、

我々の力のみではどうすることもできません。←ココ大事です。

 

表面が荒れてしまい、いわゆる「肌荒れ状態」になってしまっている歯は、

良好なブラッシング無くしては安定しません。

次に見た時には虫歯になっていることも多いのは事実です。

 

歯磨きに対する意識がどうしても低い方は、このコンセプトで治療をしていると

患者さんを代えって危険な目に遭わせてしまう可能性を秘めているのです。

 

成人の虫歯は多くが慢性に進行し、子供の歯のように短期間に急速に進行するということがあまりありません。

もし、表面の「歯の肌荒れ状態」が存在したとしましょう。

一旦プラークコントロールや予防に対する意識を高めていただき、

万が一次回検診や歯石取りの時に虫歯になってしまっていたとします。

その虫歯はその時に治療を開始しても何ら遅くはないのです。

 

一方で、数年間以上も放置し、「痛くなってから受診」

するかたには不安しか残りません。

 

一方的に歯医者さんに削らないコンセプトの治療を押し付けられたとしても。。

もう一度いいます。ここ大事ですから。

削らないコンセプトは医院側の倫理観、+患者さん側の予防意識を高める

この二つが重なって初めて成立するものであります。

 

この文章をここまでご覧いただいた聡明な貴方は、

もう私が何を伝えたいのかご理解いただけるはずです。


 

また別のある日。50代の男性の患者さん。他院で10本くらい虫歯があると言われて。

とても怒っていらっしゃる。お気持ちはお察しします。

 

まぁ、急に10本も虫歯と言われればショックですし。「何でや?」というお気持ちになるのも仕方のないことかと思います。

実際にお口の中を拝見してみます。

 

この方、本当に虫歯が10本あったわけです。

大変です、短期間に本当に虫歯が10本発生しているわけです。

先ほど述べた初期虫歯=「歯の表面の肌荒れ状態」ではなく「ほら穴」が開いているのです。

 

これは予防的な対応は不可能で「要治療」となったわけです。

医院を変えて来てくださっても結果は変わりませんでした。

 

しかし、当院で他院と決定的に違うところは

「では何でそんな事態に陥ったのか?」

ということです。

 

色々と聞き取りと説明をさせていただくうちに、一つのことが判明しました。

「仕事中にずっと飴をなめていた」ということです。

持続的にずっと飴をなめ続けるという行為は、虫歯を多発させるということに繋がりかねません。

一回飴を食べたとか、たまに飴を食べたという影響度は大きいものではありません。

しかし連日のように、仕事中に飴をなめ続けたということによる歯への影響は甚大です。


つい先日のことです。

とある歯医者さんを受診した女性。

この方も定期的に当院で歯周病予防のために歯石取りで受診していただいていた方です。

歯石取りは一回職場の近くの歯科医院で受けてみようということになり、受診されたそうです。

 

そこの医院で受診して歯科衛生士に歯石取りをうけ、

その歯科衛生士からの宣告。

この方も虫歯は10本あると宣告されたそうです。

あまりにも驚き当院を受診なさいました。

 

なんか最初の患者さんに言われたことが似ていますね。

ではお口の中を拝見しましょう。

歯の溝が黒くなって、溝に着色しているだけで、虫歯ではありませんでした。

虫歯検知器を使い測定し、虫歯検知器が一切の反応を示さない。

 

もう一度いいます。「歯の溝に黒い着色成分が沈着している」

だけで虫歯ではなかったのです。

 

念のために二箇所だけ以前詰めてある詰め物を詰め替えておきましょうか?

ということで、黒い着色汚れは無視。

詰め替えを敢行したところ、うち一カ所は詰め物の裏で少し歯が痛んでおりました。

もう一カ所は、詰め物が隙間があいてきている程度でした。

 

色々と話を聞いていると、前歯の一本だけに歯並びに段差があるんです。

そこの歯医者さんは、絶対に矯正治療をしなければならない歯ですよ!

って言ってい来るそうですよ。

なんででしょうか。

皆さん想像してみてください。

一本だけに段差がある歯。。

 

テレビを見ていたらですね。

勝手に玄関のチャイムをピンポン

おたくの屋根に穴が開いていますよ~

このままでは雨漏りします。

と一方的に見積もりを出してくる悪徳セールスの話を聞いたことがあります。

ん?雑談ですよ。


 

エピソード4

ある日。定期的に歯石取りで受診していただいている50代男性。

歯石取りの際に虫歯をみつけました。

アンラッキー?

いやラッキーでしょう。

痛くなってから受診した虫歯であれば神経を取らなければならないことも多く、

一方で検診の時に痛くなる前の虫歯を発見した場合、少し削って詰める程度。

被害は最小限に抑えることができます。

もちろん、虫歯があったことはショックですが定期的に来ていただいている方は

歯周病予防のみならず、こういった虫歯の早期発見早期治療ができるわけですよね。

 

定期的に受診していただいている方の特権ですねっ!

 

しかし次回の治療の受診時に虫歯治療したくない。

そのままにしておいていいですか?

と問われ、私は思わず絶句。。

 

治療というものは必要であれば受ける、

必要でなければ受けるべきではない。

皆さまにおかれましては、是非倫理観と良心のある歯医者さんのもと、

適切に判断してもらいたいものです。

 


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