ながせデンタルクリニックのコラム

2022.02.09

Tさんの件

歯科の治療の方針、治療計画、意思決定を行う場合も

きちんと考えている歯科医師は、必ず治療のエンドポイントを設定します。

 

長期的な予後であったり。

そこに至る過程のQOLであったりです。

人生90年時代に突入しようとしている昨今では90歳までどのように歯を管理して、

健康維持をしていくか。

最終的なゴールをイメージします。

もちろん年齢や状況によって治療方針は異なります。

 

今回のような5本の先天性欠損歯が存在する場合。

治療方法としては3通りに限られます。

1:部分入れ歯

2:ブリッジ治療

3:インプラント治療

の3通りしかないわけです。

 

これらの治療を歯医者さんに聞くと、多くの場合意見が偏ります。

A歯科医院 ブリッジがいいですよ。

B歯科医院 インプラントが良いですよ。

いったいどっちが本当なんだと。

 

インプラントやりたい病の歯科医師だったら即インプラントしましょうと言われたり。

またその逆もあったり。

 

(前提)

お子さんの年齢は20歳位と考えますとあと最低60年~70年は歯を維持していきたいわけです。

インプラント肯定派、ブリッジ否定派は言います。

ブリッジにすると、両隣の歯を削らなければならないですよ。

歯二本で三本分の歯の力を支えなければならないので、各歯にかかる負担はより大きくなりますよと。

 

ブリッジの予後については多くの歯科医師によって語られませんが、

実は中の神経が無い状態と有る状態で大きく変わります。

神経をきちんと残したブリッジ治療であれば、長期的な予後は良好に経過し、

神経を抜いてブリッジ治療なんてしてしまうと、治療後数年や10年程度はほとんど差が発生しませんが、

それ以降になると、欠損している歯の両隣の歯の寿命や予後に不確定要素が大きくなります。

 

欠損している歯の両隣の歯が無事であれば、例えば仮にブリッジが25年持ったとしましょう。

その時のお子さんの年齢は45歳です。

すると45歳で再度また頑張ってブリッジ治療をすればよいわけですが。。。

もし25年後のブリッジの寿命の際に欠損している両隣の歯に致命的な損傷があったとしましょう。

すると、ブリッジ治療ができなくなると。。

両隣の歯を抜いて多くの本数のインプラントを入れるか、入れ歯を入れるかの選択肢になってくるわけです。

 

一方、インプラントがもし仮に25年で寿命を迎えるとしましょう。

(ブリッジにしてもインプラントにしても願わくばもっと長期間使えるようにするべきですが)

インプラントが抜け落ちて、その両隣の歯が健康であれば、

45歳時点で、もう一回インプラント治療を行うか、その時にブリッジ治療にするか、

選択の幅が増えるのです。

例えば20でインプラント治療。その後長期的な予後がよければそのまま使えますし。

もし長期的な予後が悪ければ、インプラントを撤去し、50歳くらいでブリッジをして。

またそれが仮に25年持てば75歳くらいまでお口のQOLの高い状態を維持できるというわけです。

 

ここできちんと考えておかなければならないこととして。

インプラント治療を受ける=その両隣の歯の健康が大事ということです。

ブリッジ治療を受ける=その両隣の歯の健康が大事です。

 

45歳や50歳の時期になってくると歯周病リスクは高まり、

インプラントにしてもブリッジにしてもその両隣もろとも歯周病にかかったりした場合。

一番恐ろしいことになります。

 

当院でインプラント治療を受けられる患者さんには必ずこう言います。

「定期的に歯石取りを受ける、歯周病予防に適切な歯磨きを行ってインプラントとは別の他の歯を守る」

ここが理解できない人には私はインプラント治療は行いません!!!

と厳しく説明します(笑)

 

実入りがいい仕事だからといって、むやみにインプラントを勧めたりするようなことは

絶対にしたくないわけです。

 

ではシンプルに治療法のメリットデメリットを述べましょう。

インプラント治療のメリット

両隣の歯を削らない

両隣の歯に力の負担を加えない。

ブリッジよりわずかに歯ブラシでの清掃性に勝る。

 

デメリット

保険適用ではない(5本以上の先天性欠損歯がある場合例外がある)

治療期間がブリッジより長い。

手術に伴う外科的な侵襲やリスクが存在しうる。

 

だらだらと蘊蓄を言ってきましたが。。

まとめます。

私は一回インプラントをやって、きっちり隣の歯もめいっぱい長持ちさせて。

その後の中年以降の歯のコンディションを保つのが最良かと。

 

※ご質問内容によって、適宜加筆修正いたします。


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