ながせデンタルクリニックのコラム

2015.07.22

顎関節症に伴う全身への影響について。

【警鐘】

 

「顎関節症は、全身に様々な悪影響を及ぼします」

とハッキリ告げ、貴方の耳鳴りは、顎からきています。

顎関節症の治療によって、あなたの耳鳴りも治るでしょう。

というものの言い方は間違いです!

 

顎関節症に関わる関連学会では、全身に対する悪影響と顎関節症との関わりは、

「未だハッキリしたことは解らない。」

↑これが正しい言い方です。

 

日本口腔外科学会誌の1986年の報告。

田口らは、顎関節症に伴って、耳鳴りが発生したケースは、1.7%と報告しています。

(随伴症状といいます。)

 

日本口腔外科学会の見解としても、耳鳴りは耳鼻科的な検査が必要なことは当然であるとしています。

顎関節症の随伴症状として、耳鳴りが発生していた場合、

顎関節症の症状の軽減に伴って、耳鳴りの症状も変化すれば、結果的に顎関節症の随伴症状であったという評価ができるのです。

逆に顎関節症が治癒してきたのにも関わらず、耳鳴り等の症状の軽減がなければ、それは顎関節症とは無関係ということになります。

 

顎関節症の随伴症状。

(随伴症状とは:顎の主要症状に伴って発現し、主要症状の軽減、消失とともに変化するもの。)

 

もし、貴方が顎関節症で歯科を受診したとします。

ドクター、「あなたは肩こりはありませんか?」

貴方、「はい、肩こりはけっこうするほうなんです。」

ドクター「顎関節症は肩こりの原因になります。ほら、筋肉ってつながっているでしょう」

 

なんて言われると信じてしまいますよね。

 

肩こりがありませんか?

「はい」と答える人が多いでしょう。「ない」あるいは「全く思い当たらない」と答える人は少ないかもしれません。

 

「ない」と答えても、そこは会話でスルーできるのは、霊感商法等でよくある手口です。

 

では、顎関節症学会は、肩こりに対してはどのような見解をしているのでしょうか。

 

「肩こりは、頻度は高いが、顎関節症とは無関係のものが多く、また随伴症状としての判定は困難である」

と明言しています。

 

客観性にかける、根拠のない、また非科学的な見解を述べる歯科医師は少なからず居ます。

 

もう一度書きます。

顎関節症→噛みあわせが原因です。→噛みあわせを調整しましょう→「歯を削る!!」

は間違いです!!

 

最悪かみ合わせの調整の必要があったとしても、まずはマウスピース等で、歯を削らない保存的治療を行います。

マウスピースを削ったりしても、全く歯は削れませんからね。

後戻りの出きる治療法です。

 


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